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はりきゅうやアロマでもっとお手入れを。神戸の「鍼灸 恬淡」活動記と日常あれこれ。


by acutentan
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表のツボ、裏のツボ。

 雑誌やネットなどで、紹介されているツボってありますよね。
決して間違っているわけではなくて、「ああそうか、なるほどな。」と思うのですが
自分が臨床にいたら、第一選択肢としては使わない、補助的なツボばかりです。
どうしてこうも違うのだろうと思ってうーむと考えてみたら、
紹介されているツボ、ほとんど「表のツボ」ということに気がつきました。
 
 「表裏」=「陰陽」
つまり陽の経絡のツボ(経穴)です。

 東洋医学では、「陰主陽従」で陰が主。陰をまず重視します。
ですから陽のツボは補助的になりがち。
もちろん陽のツボにも効果がありますが、一時的に症状を和らげるのに使うでしょうか。
根本的に体質からアプローチするためには、陰に触れなければなりせん。

 植物だったら、病巣の葉っぱだけ切り取るのが陽とすれば、
根っこからきちんと栄養を与えて植物自体を強くしてやるのが陰です。

 私としては、まず根っこを強くしてあげて、それから症状を取ってあげるのがベストだと思うので
「陰主陽従」に倣って陰からアプローチしていきます。
陽はその後になるので、ファーストチョイスには至らないわけです。

 ただ、どういう理由でその陰のツボに至るか、というのは
東洋医学の生理学のようなものを把握していなければ選べません。
そういう理由から説明しやすい陽のツボがよく紹介されているのかなと思いました。

 「表のツボ」で症状を和らげるのも良い方法だと思うし、家庭で養生するには十分なのでしょう。
それを踏み越えた鍼灸をやらねばいかんぞ、と再認識させられたのでした。
まずはそこに気がつけたことにほっ。


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by acutentan | 2008-09-27 00:09 | はりきゅう